研究手法/装置
■ 実験装置一覧
(1) 12テスラー磁場掃引型超伝導マグネット (2018年 新規導入)
通称 "ドカン・ポート"(スーパーマリオのドカンに由来)
Cryomagnetics社製
磁場掃引型(0 - 12テスラ)
磁場均一度 <3x10^-5 /cm^3
低寒剤消費型 (液体He:約5L/日、液体窒素:約5L/日)
測定温度域:100mK(*)から300K
*mu-dilutionと組み合わせることで極低温域が測定可能に。
(2) 12テスラー磁場固定型超伝導マグネット (2002年~導入)
通称 "テスラトロン"
Oxford Instruments社製
磁場均一度 <1x10^-6 /cm^3
磁場減衰率 <0.1 ppm/h
低寒剤消費型 (液体He:約0.5L/日、液体窒素:約8.3L/日)
測定温度域:100mK(*)から300K
*mu-dilutionと組み合わせることで極低温域が測定可能に。
(3) 9テスラー磁場掃引型無冷媒超伝導マグネット (2019年 新規製作)
通称 "無冷媒"
研究室オリジナル装置(自作Magnet部とCryo Industries社製デュアーの組み合わせ)
超伝導マグネット部は無冷媒冷凍機で冷却。
磁場掃引型(0 - 9テスラ)
磁場均一度 <7x10^-5 /cm^3
測定試料は、Cryo Industries社の低消費型デュアーで液体Heで冷却。
低寒剤消費型 (液体He:約1.7L/日、液体窒素:約5L/日)
そのデュアーに合うように超伝導マグネット部を独自制作、組み立て。
ついでに、液体窒素冷却型NMRプリアンプも同じ無冷媒冷凍機で冷却するコンパクトな装置にした。
(4) ゼロ磁場(NQR実験)用デュアー (2011年~導入)
通称 "NQR"
Cryo Industries社製
低寒剤消費型 (液体He:約1.7L/日、液体窒素:約5L/日)
ゼロ磁場で行うNQR実験などに利用します。
(5) 9テスラー磁場掃引型無冷媒超伝導マグネット (2021年 新規製作中)
通称 "無冷媒2号機"
超伝導マグネット部は無冷媒冷凍機で冷却。
磁場掃引型(0 - 9テスラ)
現在5テスラまでの磁場出力の実績あり。9テスラまでは今後の課題。
磁場均一度 <10^-4以下 /cm^3
ワイドボアタイプ (マグネットボア=92mm)
室温ボアにもできるし、Oxford instruments社製のVTIも組み込めるようにした